日本企業の社内公用語の英語化について

どもです。
今回は日本企業の社内公用語の英語化について。

最近楽天ユニクロ、日産ほか各社が実施しようとしていますね。
これって要はシンガポール、インド、マレーシアのあたりの優秀で安価な人材を導入しようってことですよね。

というか、英語化するならいっそ海外移転して現地雇用しちゃえばいいのにと思います。企業トップの数名が海外に行って社員は現地雇用、日本の残存社員は必要数のみ国内法人として残す。あれ?それって今までと同じ手法?じゃ、何のために?

日本人に、しかも全員に英語使わせようってところが無意味な上に非効率すぎる。

これって戦略的に選択すればいい話で、国内でのビジネスで仕入先も販売先も取引相手も国内企業なら別に英語は必要ない。仕入れや販売を海外にしようとすれば英語は必要ですが、窓口の人間だけしゃべれればいいことも多い。
社員全員で英語話させるんなら、もう海外に会社移しちゃえよって話で。

20年前、バブル華やかなりし頃、日本企業が海外にガンガン出ていった頃に今と似たような英語化を試みていたんではないでしょうか。成功したところはあるにせよ、「TOYOTA USA」とか「NINTENDO USA」みたいに日本の本社とは切り離されたようになっていて、国内は結局日本語ベースに落ち着いている。

ビジネス上でプロジェクトがこける最大の要因はコミュニケーションの齟齬であることは自明で、結局国内で英語を話す必要がない人は話す必要がないのでやっぱ日本語のほうが「いろいろと捗るぞ」ということだったんでしょう。

日本企業内の人間なら一定以上のポストにつこうとしない限りは英語の必要なかったわけで、この状況は継続するんじゃないかなと。


社内公用語を英語化すると「英語ができるけど仕事ができない人間が闊歩する会社になる」という批判があるようですが、それは日本人に限った話で、きちんと教育を受けた外国人は文句なく優秀でしょう。

本気で日本人社員に英語を話させて社内公用語を英語にしようとするなら、多分5年くらいは業績悪化しちゃうくらいの覚悟と蓄えが必要なような気がします。英語化を進めている企業にそんな蓄えがあるとはあまり思えないので、最初から英語を話せる安くて優秀な外国人を雇うつもりなんでしょう。

携帯電話なんか見ているとサムスン、LGその辺の企業は世界中で同じ商品を売っている。今の世界規模の不況下において、企業がグローバル展開することはコスト戦略面でも大きな課題ですが、同時にそれは薄利多売が進行している証ですし、過度の労働のスリム化が進むことでもあります。しかもそいいうムチを振るう経営者自身もグローバルに相対化されますから(日産はもう挿げ替え済みですが)最終的に得をするのはいったい誰なんでしょう?株主?

ともあれ日本人の労働者はさらに生きるのが厳しい状況になっていくような気がします。雇用は不安定になり、賃金は下がり、生活レベルは低下する。
恐ろしい限りです。
僕は逆にワクワクしますけどね。そういう状況。
徒手空拳で何かやろうとしている僕はとにかく飛び込んでいくしかない。
実地でOJTしてゆくのみですから。


前回の蒼井そらについて。

ちなみに蒼井そらは最近海外で人気のようですが、そうなるとAV作品もマーケティングの結果、男優が現地人になったり本人も外国語で喘がなくてはならなくなったりするんでしょうか。そんなグローバル化は面白いですねw