今日のつぶやき。


今月号のDIME誌のインタビューで孫正義氏が「自分の目標はITにより言語や距離や時間といった「摩擦」を取り除くことだ」という趣旨のことを言っていた。非常に興味深いと思う。

iPhoneが革新的だったのは

iPhoneが革新的だったのはまさにITの「摩擦(「抵抗」でも時間の「ロス」でも「ストレス」でもいいけど)」を大きくなくすツールだったからだと思う。

概してこの社会でおよそ「サービス」というのは、この種々の「摩擦」をなくすことがその本質だと思うのだけど、そこには2種類あって、

1つは摩擦の存在をそのままにその仲立ちをすること(弁護士や貿易業なんかは摩擦回避のノウハウを占有して優位に立つ)で儲ける方法、2つめは摩擦そのものをなくしたり逆に作ったりして(ユーロの通貨統合やオープンソースソフトの開発とか)儲ける方法。

摩擦そのものを壊したり作ったりする方がより大きな変革だし動く金の単位も大きいけど、国レベルの大事になっちゃったりするわけで。(摩擦を作って儲けを出すいうのはこの場合、例えば鎖国とかあるいは関税や経済制裁とかになるのかな)

そういった摩擦が可能限界まで排除された社会というのがどういう形になるのか想像もつかないけど、既存のビジネスチャンスがごっそり無くなることは確実だと思う(その代わり新たなビジネスチャンスはたくさん生まれるだろうけど)

例えば、「小学生の起業支援をおこなう会社」。煩雑な手続きをすべて代行して、代わりにマージンをもらう。小学生がまるでブログを立てるように簡単に起業し、利益をあげる。要は何か行動を起こす上での「精神的な摩擦」もまったくなくなれば、そういうワクワクする事態がいっぱい起こるだろうと。

僕は最近、この辺のことについていろいろ形のない思索をしていて今日、孫正義氏のインタビューでやっと自分が今まで引っかかっていたものがこの「肉体的、精神的、あるいは社会的的な摩擦からいかに開放されるか」ということだったと気づいた。

でも孫正義氏は本気で摩擦をなくそうと考えているのだろうか。前述したように国家規模でない限り、サービス業は「摩擦や障壁はそのままにそのなかだちをすることで価値を生み出す」ものだから。

例えばAppleMozilla

例えばAppleGoogleMozillaLINUX界隈なんかはかなり本気でこの摩擦そのものをなくそうという姿勢が見てとれて、それが商品価値になっているわけだけど、生半可に既存のサービス提供型の企業としがらみを持っちゃってるSoftBankにはかなり難しいように思う。

ちょっと話題が変わるけど、アニメ「東のエデン」の主人公、滝沢くんの魅力というのは、この精神的な障壁や抵抗が全くないことだと思っていて、そこから来る天衣無縫さが彼の最大の武器だと思う。脳と手足の距離が近いというか、思い淀むことなくスパッと大胆な行動が取れる。

そして僕はその精神障壁のなさこそがこれからの社会に最も必要とされる資質のような気がしていて、あとは「生きる意思」というか、そもそもの人生に対するモチベーションやオプティミズムを持ち合わせているかということなんじゃないかと思う。

この前のニコ生でのベーシック・インカム討論でも、「実は大多数の人が日々行っている「仕事」というのは実質必要のない無駄なルーチンみたいなもので、もっとスリム化出来るはずだ」みたいなことを小飼弾氏と堀江氏が言っていて、いかにも技術屋らしい発想だなと思ったけど、

はてさて「無駄の美学」なんてものがそういえばあったような気もするけどその辺どうなんだろう?

AppleGoogleの「障壁の打破っぷり」は確かにすごいけど、それが「シェアの覇権争い」のためだとしたら彼らは行くところまで行った時彼らは市場利益独占だろうけどその時「土管屋」になっちゃうわけで、進歩の速度は鈍化しちゃうのかなと思った。まぁその時にはまた競合が出るだろうけど。

で僕がなんでこんなどうでもいいことを偉そうにつらつら書いているのかというと、実は就職面接時間までの暇つぶしだったりするわけですw。

MacbookとかiPadとか買いたいし、なるべく近いうちに香港、台湾、韓国あたりに市場調査兼仕入れ先開拓兼買い付けに行きたいと思っているので、旅費作りのために就職しようかなと思っているわけです。またぞろWEB系企業にw。まぁ手に職をってことでPG、SE系の勉強もしたいしね。

僕の取止めもない思考のキーワードを備忘録的に。精神質量、精神障壁、オプティミズムプラグマティズムオプティミズムは精神的な軌道予測、プラグマティズムは観察する視点の向きというか帰納法的?違うな、ビジネスゴールベースで施策を選択する判断基準の取り方、なのかな?

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