「ベーシック・インカム」についての私信

どもです。

最近ニコニコ動画界隈で微妙に話題になっている「ベーシック・インカム(以下、BIと表記)」について、なんとなく思ったことを。
ちなみにBIとは、おおざっくりいうと「国民全員に最低限生活に必要な額のお金を無条件で給付する」ということのようです。まだ「議論されている」という段階ですが、導入されればメリットとして

ワーキングプア、フリーターなどの労働と生活の問題が大幅に解決される
・職業選択の幅が広がり、文化事業やボランティアなどが活性化する
・現行の社会保障制度をBIに一元化することで体制や行政のコストがスリム化される
・デフレがインフレになる
・犯罪率が減少する

など、まるで通販のパワーストーンなみにいろいろなメリットがあるそうなんですね。根底には「現代の社会は生産性が向上しているから、社会を維持するうえで実はそれほど労働力っていらないよね」という思想があるようです。財源の問題も某ニコ生に言わせれば「現行の税体制、年金徴収とほぼ変わらず実現可能」だそうで、現在ニートな僕的には明日にでも実現して欲しい非常に魅力的な制度なわけです。

僕は基本的にBI導入歓迎派なんですが、実際問題導入されるのは難しそうだなーと思っています。
理由は3つ。
1、まず社保庁まわりのステークホルダーな方々がBI導入に反対する
2、BI導入→インフレ化→BIの支給額が結局不足する→という堂々巡り問題を解決しないと行政的に重い腰を上げにくい可能性
3、結局、BI導入に反対するのは有権者自身だと思う

特に3が根深いかなと。想像するに、有権者の本音ってきっとこんな感じ。
「そんなうまい話があるわけないよ」
共産主義っぽくない?(本当はそんなことない)」
「なんで働いていないやつの面倒を俺らが見なきゃいけないの?(働いてる方々
が)」
「働かないやつが増えそう」

要は有権者自身が自身のバランス感覚的に「そんなに一気に暮らしやすい世の中になっちゃっていいの?」という不安が先立つというか、導入に及び腰になることが実は一番大きな障壁になるんじゃないかなと思うわけです。
また、ステークホルダー(ようは官僚や天下り関連の方々)は「いかに無駄なプロセスを増やして自分のところに利権を流すか」に腐心されるでしょうから、結局gdgdになってせっかくの画期的な改革も骨抜きになる図がありありと目に浮かぶというか。
でもいつかは実現してほしいですよね。
そうすれば生活のために働くというだけでなく、いろいろなことに自分のリソースを使えるようになると思うのです。
ではでは。